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神大スポーツ

神大スポーツは、
神奈川大学が発信するスポーツ情報媒体です。
課外活動で活躍する団体・個人の舞台裏と、
携わる指導者の想いを
WEBや紙面にて展開し紹介しています。

水泳部・レスリング特集

2022年5月19日(木)から22日(日)に開催された第101回関東学生陸上競技対校選手権大会にて、内藤未唯選手(人間科学部2年)が競歩女子10000mWで本学初の快挙となる優勝を果たした。
内藤選手は今大会を振り返り「目標であった優勝を掴むことが出来てとても嬉しかった。積極的に前線に出て、勝負をしかけられたのは大きな収穫でした」と語り、レース序盤から先頭に出てトップ集団を牽引する展開を作り、残り2周の場面ではロングスパートをかけて後続を引き離し、自己ベストの2分40秒を大幅に更新する46分43秒31でゴールした。

粘りのレースで相手を引き離す

内藤選手は中長距離を得意としており、終始、安定したペースで徐々にピッチを上げながら相手を引き離す、粘りの歩きが強みである。
2022年10月23日(日)に開催された全日本高畠競歩大会一般女子20kmWでも粘り強い歩きで、1:33:41の日本学生歴代8位のタイムで優勝した。
内藤選手は「フォーム修正による技術向上や、筋力トレーニングによりスタミナがついたことが結果に繋がった」と、成長の理由を語ってくれた。

練習に打ち込める環境

内藤選手は活躍の要因として、同部の大村公一コーチの存在を挙げてくれた。
「相談しながらメニューを作ってもらい、練習では常に気にかけて下さってアドバイスを貰ってます」と話し、コンディション管理や動画撮影によるフォームの指導をしてくれる大村コーチのサポートを教えてくれた。
また、練習で使用している中山グランドは国際陸上競技連盟仕様のタータントラック(合成ゴムで作られた陸上競技用の全天候型トラック)で、土のグランドと比べて足の負担も少ない上にとても歩きやすく、これらの恵まれた環境が内藤選手の記録向上に繋がっているという。

世界を見据えて

内藤選手は今後について「2023年春の選考会で内定を勝ち獲り、来年開催されるユニバーシアードに出場したい」と目標を語り、「世界でも活躍できる選手になるよう、トップスピードの速さにこだわり、自己ベスト更新を目指していきたい」と意気込みを見せた。
最後に、注目して欲しい点について問うと「美しいフォームでタイムを競うという、過酷な条件の中で相手と真っ向から真剣勝負する姿を見て欲しい」と語ってくれた。

取材後記
高校生の時に競歩と出会ったという内藤選手。当初はマネージャーとして陸上部に入部したが、競歩で活躍する選手たちを見て、自分もやってみたいと挑戦したのがキッカケだったという。
タイムが伸びていくことが嬉しくて次第にのめり込でいった競歩だが、当時を振り返ると主要大会で優勝するいまの姿は想像できなかったという。
今後も世界の舞台を目指して飛躍する内藤選手に期待したい。

2022年8月10日(水)から20日(土) にアイルランド・リムリックで開催された第9回WORLD LACROSSE 男子21歳以下ラクロス世界選手権大会にて、箱﨑蒼太選手(外国語学部4年)が男子日本代表メンバーとして出場した。
箱﨑選手は今大会について「世界の強豪国を相手に対戦出来たことは貴重な経験だった。自分のラクロスが世界で通用すると確信を持てた大会だった」と振り返った。
日本代表では、キャプテンの1人に選出され、チームを牽引し、最終戦のイングランド戦では激闘の末に勝利を収めて世界5位の成績を収めた。

チームの得点王として貢献

箱﨑選手は攻撃の要となるアタッカーとして出場し、大会を通じてチームトップの得点を記録するなど、大会全出場選手の中でも好成績で世界に通用する実力を見せた。
海外選手との対戦について「俊敏性やディフェンスをかわすプレーから得点に繋げることが出来た」と話し、持ち前のスピードやディフェンスとの駆け引きの上手さを存分に発揮した。
一方で、海外選手の体格やパワーの差を痛感し、今後はフィジカルトレーニングを重点に行い、相手に負けない強靭な体を作りたいと更なる進化を求めた。

代表活動を通しての新たな発見

日本代表としてプレーした今大会を通して、多くの気付きや発見があったという。箱崎選手は「試合の度に激励や声援をいただき、多くの方々に応援されていることを実感しました」と、予想以上の応援に驚いたが、沢山の声援が選手たちの力になったと話した。
また、ヘッドコーチやスタッフの大会関係者が、本業の仕事がありつつもサポートしてくれる姿を見て「プレーヤーだけでは決してラクロスは出来ない。協力いただいている方々のお陰で競技ができることを改めて感じました」と支援してくれた方々への感謝を語った。

代表経験を後輩たちに伝えていく

今大会で得られた事として箱崎選手は「代表メンバー達と一緒にプレーしたことはとても刺激になった。プレー技術や戦術などラクロスの奥深さを学べました。」と話し、代表で経験したことを神奈川大学ラクロス部に伝えてチームの底上げに繋げていきたいと想いを教えてくれた。
最後に、4年生として最後の公式戦となった2022年12月11日(日)に開催された明星大学とのリーグ入替戦では、悲願の2部昇格に貢献する活躍を見せ、有終の美を飾った。
箱崎選手が残した日本代表選出とリーグ昇格の功績は後輩たちに大きな道標となったであろう。

取材後記
大学入学後にラクロスを始めて、日本代表に選出されるまでに成長した箱崎選手。
神奈川大学ラクロス部の中で一番の練習量と言われるほど地道にトレーニングを続けてきた成果が表れた。
今後は年齢制限のないA代表を目指して躍進していくと熱い想いを語ってくれた。