指導者紹介

選手たちが3年生の秋に輝けるように!
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選手たちが3年生の秋に輝けるように!

女子バレーボール部
宝積 秀文 Hozumi hidenori
女子バレーボール部 監督

体育館のバレーボールコートから選手たちの大きな練習の声が聞こえる中で、熱血的な指導を行う女子バレーボール部の宝積監督。
宝積監督が目標とする指導は『選手たちが3年生の秋に一番輝けるように!』というものだ。
時間に限りある学生スポーツだからこそ、選手たちには4年生秋の最後に輝く一瞬ではなく、3年生秋までに選手の能力を鍛え上げ、残りの1年半を十分に実力発揮して競技を楽しんで欲しいという想いだった。
その為にも、1年生の時から「3年生の秋になった時の選手イメージを伝えること」を常に意識して指導していると語る宝積監督。
「1年生の頃は、目の前の練習に必死で指導者の気持ちは理解できないかもしれないが、将来の選手イメージを伝え続けることで、目標を描き頑張ってくれる」と話し、これまで多くの関東リーグ個人賞の受賞選手やVリーグ選手の輩出に導いている。

バレーボールとの出会いと監督就任までの道のり

宝積監督とバレーボールとの出会いは、中学時代の部活動見学だそうだ。初めてバレーボールを見た際に、高い空中戦や息の合った連携プレーに魅了されたという。
中学・高校を経て、大学では神奈川大学男子バレーボール部に所属し、トッププレーヤーとして活躍を見せた。
大学卒業後は、建設関係の会社に就職。海外勤務で多忙を極め、バレーボール競技とは離れてしまったが、30代後半に実家の家業を継ぐため日本に戻ってくると、女子バレーボール部が前監督の高齢を理由に、後継者を探しているとOB仲間から聞き、指導者の誘いを受けた。
前監督にご挨拶と指導者挑戦への意思を伝えると、2011年4月よりコーチに就任し、2年間の指導者としての下積みを経て2013年から監督に就任した。

指導者としての取り組み

指導者としての生活をスタートした宝積監督だが、当初は試行錯誤の連続だったという。
自身の選手経験から培ってきたバレーボール理論を選手たちに教えても上手くいかない場面が多々あり、調べ考え抜いた結果、そこには『性別による骨格・筋力の違い』があったという。
男子選手がすぐにできるようなプレーでも、女子選手には筋力や関節可動域の違いによりできないことがあると実感し、段階を踏んだ練習メニューを取り入れるなどの工夫を行い、技術向上やケガの防止など女子アスリートが活躍できるよう取り組んでいる。

選手たちへの想い

最後に、選手たちへの想いを問うと「あまたある競技と大学の中から神奈川大学の女子バレーボール部を選んでくれたことを大事にしたい」と語り、奇跡的に出会えた選手にはバレーボールを通して、社会人になっても活躍できる人になって欲しいと想いを語った。
「今日の練習を100%できたら、明日は101%からのスタート」と日々の成長を大切にし、選手たちには「あの時やりきったから」と今の経験を社会の舞台に出ても自信を持てるよう、学生スポーツに全力で打ち込んで人間力が向上してくれたら嬉しいと話してくれた。