特 集
第30回ユニバーシアード冬季競技大会 日本代表選出
スケート部
齋藤 駿 Saito Shun
人間科学部4年
吉田 凪歩 Yoshida Nagiho
人間科学部3年
9月25日(土)~26日(日)に開催された「全日本距離別選手権大会」にて好成績を収めた齋藤駿選手(人科・4年)と、10月9日(土)~10日(日)に行われた「ユニバーシアード代表選考競技会」での選考ポイントランキング優秀な成績を収めた吉田凪歩選手(人科・3年)の 2選手が、12月にスイス・ルツェルンで開催される「第30回ユニバーシアード冬季大会」日本代表選手に選出された。
ユニバーシアードは“学生のオリンピック”とも呼ばれる国際総合競技大会であり、世界の大舞台で両選手の活躍が期待される。
日本代表を背負いメダル獲得へ 齋藤選手
齋藤選手は大学1年時からISUワールドカップ大会の日本代表として活躍するなど、国際経験が豊かな選手である。ユニバーシアードに向けて「これまでの経験を武器に、個人・リレー種目ともにメダル獲得を目指したい」と意気込みを語った。
国際大会では小柄な体型とされる齋藤選手だが、レースでは小さなスペースから入り込み攻撃に展開するスタイルを武器とする。本大会は、予選から各国の選手たちのレーススタイルを見極めて、決勝レースで戦術や駆け引きの勝負をしたいという。
日本代表を背負うことについて齋藤選手は「スケートは氷上の競輪と言われるほど、攻守の迫力が詰まった面白い競技なので、この魅力を結果という形で多くの人に届けたい」と想いを語った。
悲願のユニバーシアード出場 吉田選手
吉田選手は、ユニバーシアード代表選考競技会を振り返り「ユニバーシアードは2年1回しかない大会なので、予選会に懸ける想いは強かったです」と語った。試合が近づくにつれて緊張やプレッシャーが重くのしかかるも、当日は全レースで決勝に残る結果を収め、悲願のユニバーシアード日本代表を掴んだ。
吉田選手に強みを問うと「勝負強さ」を挙げ、自身も不思議に感じるほど本番に強くベストパフォーマンスを引き出せるという。また「大学ではユニバーシアード出場のためにやってきた」とこれまでの原動力を教えてくれた。
本大会では「メダル獲得」を第一目標とする吉田選手。世界の壁は高く、五輪メダリストなど強豪選手たちが出場するが、同じ舞台で競えることが今からとても楽しみだという。
周囲からのサポート
齋藤選手・吉田選手ともに兄弟の影響でスケートを始め、中学・高校ではあまたの大会で入賞してきた実力のある選手である。神奈川大学スケート部では、レベルの高い選手たちと切磋琢磨してスケートに打ち込め、更なるレベルアップが目指せる環境があるという。
齋藤選手は「神奈川大学からは、練習環境を含め、様々なサポートを受けているので、結果で恩返しをしたい」と話した。
指導者の村竹監督については「スケート競技の専門知識と細かいご指導のお陰で、自身の考え方や技術の幅が広がりました」と語り、ユニバーシアードでは感謝の気持ちを胸に、良い結果を残したいと決意を込めた。
取材後記
ユニバーシアード初出場を掴み、嬉しさと同時にメダルを目指す強い気持ちが言葉の一つひとつから感じた。日本代表として持ち味を存分に発揮し表彰台に登る姿を期待したい。