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全日本学生個人選手権大会の出場権獲得
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全日本学生個人選手権大会の出場権獲得

ヨット部
中濱 光祐 Nakahama kosuke
法学部3年

 
田中 亮 Tanaka ryou
経営学部3年

2021年5月15・16日に開催した2021年度関東学生ヨット個人選手権大会にて、中濱 光祐選手(法学部3年)・田中 亮選手(経営学部3年)ペアが17位の成績を収め、13年ぶりとなる全日本学生個人選手権大会の出場権を獲得した。
大会は2日間で5レースを行い、着順等により合計得点を争う競技である。約1時間かかる1レースでは、海上で風を掴みヨットを進ませ、相手とのポジショニング取りの駆け引きなど、持続した高度な集中力を求められる。
中濱選手は「日々の練習から集中力を保ちアクシデントがあっても慌てないメンタルを鍛えてきた」と語り、この精神力の強さが他大学と差を付けた勝利の要因と振り返る。

ヨットと2人の出会い

千葉県出身の中濱選手は「海が好き」というキッカケから、中学の部活動でヨット体験したところ楽しさを知り、本格的に活動を始めた。県内でヨット部がある公立中学校は2校しかなく、海へのアクセスが良い立地で環境に恵まれていたと当時を振り返った。
一方の田中選手は、高校進学時に全国大会など高みを目指せる活動にチャレンジしたいとの思いから、ヨット強豪校に進みスタートした。
そんな2人は同じ千葉県出身で、高校生時代は大会で面識がありお互いのプレーは見ていたという。
神奈川大学に進学後、共にヨット部に入部すると2人は親近感からすぐに仲良くなり、競技での息の合ったチームプレーは、同じ環境育ってきたからこそ分かち合えるコミュニケーションがルーツだという。

日々の活動と指導者への想い

神奈川大学ヨット部は男女合わせ7名の少数精鋭のメンバーで、主に逗子・葉山での海岸を拠点としトレーニングに励んでいる。
メンバーは海が好きな明るい選手が集まり、夏季シーズンは週5活動とハードな一面があるが、練習では真剣に競技に取組み、オフではみな海でアクティビティを楽しむなどメリハリを付け活動している。
そして、ヨット部が活躍する要因として指導者の『伊藤一石コーチ』の存在が挙げてくれた。
平日休日問わず練習に駆け付け、学生目線で接し選手の技術向上へ導くのが特徴であり、「最後は伊藤コーチと喜び合いたい」と日々の感謝を話してくれた。

ヨットの魅力と今後の目標

最後に、ヨットの魅力として「ヨットは自然の中で行う戦うスポーツだからこそ楽しい」と語り、「風・波・潮の流れなど環境を読み臨機応変に対応し、相手との駆け引きをする洞察力など多くの要素が詰まっている。」と教えてくれた。同じ環境がない海上スポーツだからこそ、競技の奥深さがあるという。
今後の目標として「全日本学生個人選手権大会15位以内」を掲げ、中濱選手・田中選手の武器である『メンタル』をトレーニングで更に鍛え上げ大会に臨むと意気込みを語った。

<取材後記>
インタビューを通じ語ってくれた姿は、競技を真摯に向き合うと共にヨットや海への愛を感じることができた。中濱選手・田中選手が好成績を収めるのは日々のトレーニングの成果はもちろんだが、それ以上に2人の友情がプレーに表現されているのであろう。