活動トピック
関東学生剣道選手権大会 3位入賞
剣道部
井上 涼 Inoue ryo
経営学部3年
関東学生剣道選手権大会で創部初となる3位入賞の成績を収めた井上 涼選手(経営学部3年)。
高校生時代に名を馳せた選手達の多くが関東の大学に進学することもあり、本大会は日本で一番レベルが高い大会とも言われている。
一回戦から高校時代にインターハイ入賞経験がある強豪選手と対決するなど、熾烈なトーナメントだったが「自分は周り選手と比べたら無名の選手なのでチャレンジャーとして臨みました。」と当時の気持ちを振り返り「このコロナ禍でも大学から練習の環境を与えていただいたおかげで、他の選手と比べて全体的に動きが良く戦い抜くことができた。」と勝利の要因と大学への感謝を語った。
掴みとった全日本学生剣道選手権のキップ
関東学生剣道選手権大会で好成績を収めた井上選手は、2021年10月以降に開催が予定されている全日本学生剣道選手権の出場を決めた。この大会に向けての意気込みとして「全日本選手権ではベスト8を目指したい」と語り、大会までの期間は中学・高校の恩師に稽古の指導を受け、基礎から自身の剣道を見つめ直すという。
「自分が結果を残すことで、これまでの先生方のご指導と自分が行ってきた剣道が正しかったということを証明したい」と自身だけでなく指導者への想いを話してくれた。
躍進する神奈川大学剣道部 主将が語るチームの原動力とは
井上選手をはじめとした多くの選手が好成績を残す神奈川大学剣道部。この原動力を主将の菊地選手に伺った。
神奈川大学剣道部は70名近くの選手が所属しており、週6日の練習を行い「団体全国ベスト8」の目標を掲げ励んでいる。
チームの特徴として「私たち神奈川大学はスター選手がいないので、個人ではなくチームの総合力として、名のある大学に食らいつき勝ってきた強さがある。」と語る菊地主将。
活躍の要因として、練習から常にチームへの声がけを欠かすことなく、個々がそれぞれの稽古での良いプレーを参考して取り組むなど、チームワークの良さと選手の意識の高さが原動力だという。
剣道への想いとメッセージ
最後に、これまで励んできた剣道への想いとして「剣道はメディアに注目されたり取り上げられることの少ないマイナースポーツだが、剣道には武道としての魅力が詰まっている」と語る井上選手。
多くの選手が修練により心技体を磨き『礼にはじまり礼に終わる』という人間形成など、競技を越えた武道のあり方は、他の競技にない魅力なので多くの方に知ってもらいたいと話した。
今後の全日本選手権を控え「自分はまだ3年生なので、チャレンジャーとして向かっていきたい」と意気込む井上選手の今後の活躍に期待したい。
取材後記
創部初の大偉業を成し遂げた井上選手。しかし、その姿は決して驕ることはなく淡々と語ってくれた。
インタビューを通じ、周りへの感謝を忘れることなく競技に取り組む真摯な姿勢は、これまでに培ってきた『礼節を尊重する武道人』として反映されていた。